今年の新米収穫レポート2025|あきさかりの出来と味の感想

お米

今年の稲刈りを終えて

今年も無事に稲刈りを終えることができました。更新が途切れてしまっていたのは、まさに収穫作業に追われていたからです。

就農して3年目になりますが、今年はこれまでで一番の出来だと感じています。雨の影響で収量が落ちた圃場もありましたが、全体では 18袋/反 を確保。品質も良く、カメムシの被害もなく安心しました。炊き上がりの香りと味わいからも「おいしい!」と胸を張れる出来です。

現在、販売の準備を進めています。整い次第あらためてご案内しますので、どうぞ楽しみにお待ちください。


稲刈りの様子と収量の記録

今年の稲刈りも、やはり天候に悩まされました。乾燥機の容量の関係で一度に全部は収穫できないため、複数回に分けて刈り取りを進めています。

最初の圃場は「予定通りのタイミング」でしたが、正直なところ収穫にはほんの少し早いかな?という状態。具体的にはあと3〜4日ほど待ちたい気持ちもありました。ただ、専業農家として作業はどうしても土日に集中せざるを得ないため、そのまま予定通り稲刈りを行いました。

結果的にこの判断が功を奏しました。雨による完全倒伏はほんの一部にとどまり、被害を最小限に抑えられたからです。もしあのタイミングで稲刈りしていなければ、多くの圃場が倒伏していたと思います。

しかも、早めに刈った圃場のお米の出来が想像以上に良く、コンバインで刈っていてもすぐに満タンになるほど。1反あたり20袋以上はあったのでは? と感じる収量で、袋がどんどん積み上がっていく光景は本当に気持ちのいい瞬間でした。


乾燥と籾摺りの工程と工夫

乾燥作業

最初の圃場は少し早めのタイミングで刈ったこともあり、水分量が少し高めでした。そのため、乾燥機にかけてもなかなか水分が落ちず、乾燥に時間がかかってしまったのが全体のスケジュールに影響した部分もありました。
10日前に落水していたのですが、もう少し早く落水しても良かったかもしれません。来年以降の課題です。

乾燥機が動き出すと、田んぼで刈ったお米の香りが広がり、やっと「ここまで来た」という実感が湧きます。水分量や乾燥具合はお米の品質に直結するので、ここは特に神経を使う工程です。

籾摺り(もみすり)

乾燥が終わった籾は、籾摺り機にかけて籾殻を取り除き、玄米にします。今年も例年通り、機械の調子に悩まされました。電源ケーブルのトラブルで作業が滞ったり、能率は毎時7袋ほどしか出ず、来年には買い替えも検討したいところです。とはいえ、機械は最後まで頑張ってくれて、本当に感謝しかありません。

作業中は、袋に30kgずつ玄米を溜めては口を閉じて運ぶのがメインです。今年は「14〜16袋くらいかな」と思って運んでいましたが、なんと 20袋/反以上のペース でお米が積み上がっていきました。その瞬間は「これいつ終わるんだ…」と心が折れそうになりつつも、今思えば嬉しい悲鳴のような達成感です。


今年の新米:あきさかりの味と反響

乾燥と籾摺りを終え、玄米として形になったあきさかりは、食べるのが待ちきれないほどの出来栄えです。
炊き上がると甘みと粘りがしっかりと感じられ、つやつやのごはんが食卓に並ぶのを想像するだけで嬉しくなります。

親戚や友人にも少し食べてもらったところ、

「小粒ながら程よく甘みがあって、炊き上がりもつやつやですごくおいしかった」

という感想をもらい、今年の出来の良さを改めて実感しました。

品種の特徴や味わいの詳しい紹介は、こちらの記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。

👉 あきさかりってどんなお米?農家が語る、おいしさと魅力

今年の稲作を振り返って

天候に悩まされた部分もありましたが、総合的にみると今年の稲作はとてもうまくできたように思います。
長期間を要する作業で、年に1回しかできないため数か月間の心労も大きかったですが、無事に収穫を終え、心から安心しています。

そして何より、親戚や友人からも「本当においしい」と声をもらったことで、本当にうれしかったですし、こういう声が何よりの支えになるなと思いました。

来年の米作りに向けた準備もすでに始まっています。来年は今年以上にうまくいくように、さらに工夫を重ねたいと思います。

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